Are you Alice? -Call me. /ドラマCD感想/

「君はアリスの為に、何が出来る？」(チェシャ猫)

インディーズレーベルIM(アイム)による人気シリーズ「Are you Alice?」、本編第3巻の感想です。いよいよ不思議の国の真相が明らかに。

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「アリス」を指す人間が複数いるゆえの混乱。でも、だからこそ面白い。


それまで登場人物のひとりであったはずの「帽子屋」が、実は物語の作者「ルイス・キャロル」その人だった。衝撃の真実によって物語は大きく転換します。

真相を知ってから改めて聞くと、なるほどチェシャ猫はカリスマですね(笑)
チェシャ役の井上さんが余裕たっぷりに演じられているので尚更です。私は彼のウサちゃん呼ばわりが大層好きでした。


それにしても、
全ては先生の書いた物語の中の出来事、という世界設定は面白い。
没原稿はゴミ箱へ、とか妙にリアルです。櫻井アリスはいわゆる没設定、没キャラクター。そして物語に不必要な人物に正式な過去や名前は与えられない。何故なら作者(作品)にとってそれは意味のないことだから。でも没になったキャラクターにもし自我が芽生えたなら、一体どんな気持ちになるんだろう…。
今作のアリス弟は、まさにその自我を持った没原稿。きっと先生も予想しないような人生を歩むんだろうな。想像の斜め上を行く暴走キャラ…いるいる、確かに。